16日からアムステルダムに来ている。こっちの交通政策と土地利用について現地取材をするためだ。初日街をまわってみてたまげた。トラムとバスが毛細血管のように張り巡らされていて、運河にはボート(もっぱら観光用ではあるが)が行き来し、地下鉄が南北を貫き、そして道路には自転車、自転車、自転車!! 老いも若きも、男も女も、通勤通学に仕事にととにかく町中で自転車は大活躍だ。そんなに大きな都市ではないのに、これだけ公共交通が発達しているとクルマなど必要がないと思う。もちろん、こっちもクルマ社会であることは間違いなく、自家用車、商業者、タクシーと渋滞するほどではないにせよ、少なくはない。しかし、市民の足にクルマは必需品ではないことは間違いないだろう。そのためなのか、商業地域、業務地域、住居地域といったディストリクトがそれほど明確に分離されていない。どこにもオフィスがありショップがあり食べ物屋があり文化施設がありアパートがある。そして緑地も少なくない。これこそ、コンパクトシティのモデルなんじゃないかと思った。明日は、ユトレヒト近郊のサイクルシティ・ハウテンを取材する予定。