ふりかえってみると、『談』では中世スコラ哲学の周辺をめぐる議論を何度も紹介してきました。そんな中世哲学の読み直しの試み! 神崎繁氏、熊野純彦氏の編集、執筆者には山内志朗氏も。「講談社BOOK倶楽部」の本書紹介より。
神と存在と言語と……哲学史を変える哲学史! 中世哲学を鮮烈に読み直す
中世哲学とは、複数のルネサンスのくり返しであった――。三位一体論とはなにか。一なる神の本質と三つの位格とは。イスラーム哲学とキリスト教世界の交錯とは。アウグスティヌスとトマス・アクィナスを大きな峰としながら、複数性、脱中心性、多文化性を特色とするその多様な思考の世界を、「再開の哲学」として再構成する、意欲的な試みの第2巻!
目次序論 再開の哲学 鈴木泉 1 ヘレニズム哲学 近藤智彦 2 教父哲学 土橋茂樹 3 中世の言語哲学 永嶋哲也・周藤多紀 4 イスラーム哲学――ラテン・キリスト教世界との交錯 山本芳久 5 盛期スコラとトマス 上枝美典 6 中世における理性と信仰 加藤和哉 7 志向性概念の歴史 藤本温 8 様相概念 山内志朗
西洋哲学史 2 「知」の変貌・「信」の階梯 (講談社選書メチエ)
西洋哲学史 2 「知」の変貌・「信」の階梯 (講談社選書メチエ)
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