『談』で何度かお世話になっているスポーツ史家・稲垣正浩先生からイベントのお知らせです。
西谷修先生を迎えて、バタイユ『宗教の理論』の徹底的読解!! 参加自由なので、みなさんふるってご参加ください。
          「ISC・21」6月東京例会の開催について

 標記の件について下記のとおり開催いたしますので,万障お繰り合わせの上,ご参集いただけますようご案内いたします。
                  記
1.日時 2011年6月18日(土)13:00〜18:00
1.場所 青山学院大学15号館4階15408教室
    (15号館は,正門入ってメインストリートの突き当たり手前右手にあるガウチ     ャー記念礼拝堂の建物です)
1.プログラム
 第一部:13:00〜14:00
     ブックレヴュー,情報交換,近況報告,など。
 第二部:14:15〜18:00
     ジョルジュ・バタイユ著『宗教の理論』をどのように読み解くか。
     ──スポーツ史・スポーツ文化論的読解の試み
〔問題の所在〕・・・人類が「動物性」の世界から「人間性」の世界へと<横滑り>したとき,なにが起きたのか。すなわち,自己感情の世界から離脱し,自己意識の世界に移動するとき,なにが起きたのか。そのことがのちのちの人類の生き方になにをもたらすことになったのか。また,「宗教」の発生現場と「スポーツ的なるもの」の出現現場は不即不離であった,という仮説は可能か。これらの問題について『宗教の理論』読解をとおして考える。
     問題提起:稲垣正浩(「ISC・21」主幹研究員)
     応答者:西谷 修(東京外国語大学大学院教授)
                               以上。

※例会終了後,夕食を兼ねた懇親会を予定しています。参加希望者は,6月15日(水)までに稲垣(inagaki@isc21.jp)宛てにご連絡ください。
※使用するテクストは,ジョルジュ・バタイユ著,湯浅博雄訳『宗教の理論』,ちくま学芸文庫です。
※テクストのうち,訳者による「意識の経験・宗教性・エコノミー──解題に代えて」(P.183〜241)は必読です。バタイユ思想のなかでの『宗教の理論』の位置づけを理解する上でたいへん便利です。
※できれば,『呪われた部分・有用性の限界』(ジョルジュ・バタイユ著,中山元訳,ちくま学芸文庫),『贈与論』(マルセル・モース著,吉田禎吾/江川純一訳,ちくま学芸文庫)もお目通しいただけると助かります。議論のなかで,しばしば話題にのぼることになるとおもいますので。その他では,『非−知』(ジョルジュ・バタイユ著,西谷修訳,平凡社ライブラリー)も必見です。                以上。
                 6月東京例会世話人:河本洋子・稲垣正浩。