みなさまからご本を贈呈していただいたのに、お礼もまた紹介もできずにいました。ほんとうに申し訳ございません。これから、過去にさかのぼりつつ、取り上げていきます。
今日は、佐々木中さんの新刊。『足ふみ留めて  アナレクタ1』です。アナレクタ(analecta)とは、著者によれば「残肴すなわち残り物ひいては拾遺余禄のたぐいを指す羅語」。この総題のもとに今まで折に触れ依頼あれば書いてきた随筆、書評、対談、討議、インタビューなどを選書として発刊していくといいます。「当て所もなく迂路を踏み迷う思考の足跡をひと区切り束(つか)ねておくというその特質ゆえ加筆修正は行わず、後から発見した過誤や幼さもその折々のおのれの未熟の刻印として残すことにした」とのこと。近々続刊も刊行されるようです。
本書をなぜ佐々木さんは贈ってくれたのでしょうか。じつは、『談』no.85特集 生存の条件で行った佐々木さんへのインタビューがそっくり採録されているからなのです。しかも、インタビューの本文の下段に『夜戦と永遠』より引用・転載させていただいた第一〇二節も、そっくり掲載されています。ぼくとしてもこのインタビューはとても印象深いものでしたし、佐々木さんの思想の核心部ちょっと手前までは近づけたかなと思っていたので、こうして単行本に入れていただけたことはとてもうれしいです。他にも、未発表の対談や、『現代思想』の白石嘉治さんと松本潤一郎さんによるロングインタビューが収録されています。
足ふみ留めて---アナレクタ (アナレクタ 1)
足ふみ留めて---アナレクタ (アナレクタ 1)
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