鷺宮の駅前で今福龍太さん木本圭子さんと合流。21世紀スポーツ文化研究所へ。湘南在住の今福さんが本日上がったばかりの新鮮魚介を刺身にして持ってきてくれた。それと秘蔵の黒糖焼酎。しばらくして、もう一人の女流作家・面打師柏木裕美さん来所。いよいよ本日の目的である木本さんの新作のプレゼンテーション。モニターに表れた図像は、予想をはるかに超えたものだった。常に、進化を続ける作品。テクノロジー・アートの最高賞をとった時、ついにここまできたかと驚嘆したが、あれから2年彼女はやはりそこに留まってはいなかった。えっ、またまたこんなんなっちゃったの?! もうただただ驚愕。静止画像にする必要性すらなくなった。運動それ自体がヴィジュアル化してしまったのだから。いったいどこまでいけば気がすむのだろうか。所長の稲垣正浩さん、柏木さんともどもあっけにとられていた。そして、その画像がどうやってつくられたか、その種明かしで、またおふたりの頭上に「?」が三つも四つも…。そのあと、プレゼンテーションの感想、印象を言い合って、ディスカッションとなった。いささか挑発的な物言いをしたのがよかったのかもしれない。それぞれがそれぞれの立ち位置と持論をたたき合わせる。充実した議論になった。最後、ぼくは彼女の作品をパッケージ化してPCごと販売するというアイデアを披露。ネットにつなぐことをあえて禁じ、木本さんの画像しか走らないように機能特化し、一人あそびのツールにしてしまうというアイデア。それを限定10台というように、あくまで台数単位で売る。一台50万円なら、これで500万円。つまり、PCはこの場合額縁にあたる。まさしくウィンドウズというわけ。アート・マーケットのあらたなビジネスモデルとなれば面白いのになぁ。