『city&life』「創造のまちづくり」の特集で松江と八雲へ。まず、松江市教育委員会理事・友森勉さんにお話しをうかがう。行政側の担当者に文化がわかる人がいるのといないのではまったく違った結果になる。もちろん、友森さんは前者。そのあと、今回の一番の目的である「あしぶえ」のある「しいの実シアター」をたずねる。「中山間部にあるから、びっくりするよ」と言っておられたが、そのとおり山の中にその小さな劇場はあった。「あしぶえ」の理事長であり「しいの実シアター」のアートディレクター、さらには国際演劇祭のプロデューサーでもある園山土筆さんにインタビュー。そのあとボランティアまとめ役の米田裕幸さんにインタビュー。園山さんは、ある意味立派な教育者だ。演出家にして先生、さらに辣腕プロデューサー。それを一人でこなしてしまう。話をうかがっているうちに、そんなスーパーマンがいないと、結局何もできないのだと痛感した。やはり、最後は人材なのだ。事務局長の有田美由樹さんも元気そのものといった女性。広島から3時間かけて通いつめているうちに、とうとうこっちに居を構えてしまった。勤めもやめて、いまでは演劇一筋。米田さんがまたすごい。演劇祭が始まる前の半年間は、24時間体制で対応に当たったとのこと。もちろん、昼間は仕事をしながら。いったい何が彼ら/彼女らをこうまで駆り立てるのか。アートの力?、クリエイティブパワー? そんな言葉がうすっぺらく感じる。インタビュー終了後、松江市に出て、美味しい肴で楽しい語らいの時間を過ごした。村の住民たちが、わからないながらも世界のアマチュア劇団と芝居を楽しみ、ホームステイまでさせてしまう。そんなかたちで新しいまちづくりが地方の小さな町で始まっているのだ。