『談』公開連続対談「トポロジカル・トーク・セッション」が行われる「三鷹天命反転住宅」とはどんなところか。なにを隠そう今回のトーク・セッションは、この場所でやることに大きな意味があるのです。
「三鷹天命反転住宅」とは、正式名称を「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller」といいます。
芸術家/建築家の荒川修作+マドリン・ギンズによって設計された、全部で9戸からなる集合住宅。瀬戸内寂聴さんが「極彩色の死なない家」と称したように、外装内装に14色を使用し、球体や立方体が組み合わされた誰も見たことのないような形態が目を引きます。何よりもこの建物の大きな特徴は、訪れた人の身体を揺さぶる感覚が、人間の持つ可能性に気づかせてくれることにあります。とにかく内部空間が面白い。この特異な内部空間をめいっぱい使って、物理空間に負けないような言語空間を創造する、それが今回のもう一つの狙いなのです。
「三鷹天命反転住宅」