『TASC monthly』に掲載する今年度第2回の公開対談をやりました。テーマは、「オタクは日本を救えるか……「クール・ジャパン」の現状と未来」。出席者は、マンガ評論家の永山薫さんと同じくマンガ評論家で武蔵野美術大学非常勤講師の伊藤剛さん。
「マンガ」「アニメ」「ゲーム」などのコンテンツを「クール・ジャパン」と称し、国策として世界に売り出そうとしています。「クール・ジャパン」、その中核にあるいわゆる「オタク」文化は、はたして本当にグローバルになれるのでしょうか。
オクシデンタリズム(反西洋主義)/ナショナリズム、萌え、ハリウッド方式、キャラ、文化産業論、セクシュアリティ……といったキーワードを手がかりに、主に「マンガ」を中心に、「クール・ジャパン」の現状、問題点、将来像について議論していただきました。
「マンガ」において常に問題となる表現と規制の関係は、たばこと規制の関係に置き換えて見ることもできます。一見接点のなさそうな「マンガ」と「たばこ」ですが、グローバリズムや健康(精神面も含めて)という文脈では、共通する課題もあるようで、ばこの置かれている社会状況を検証するうえでも、ヒントを与えてくれるものとなりました。
詳しくは、『TASC monthly』(たぶん、7.8月号ぐらいだと思いますが)をお読み下さい。
今後も、年に数回こうしたディスカッションをやって、活字化していこうと思っております。なお、『TASC monthly』はTASCの「個人会員」になられた方に配布される会員誌です。年会費3000円で、1年間ご購読いただけます。お問い合わせは、TASCまで。左のメニューバー「TASCについて」から入れます。