新宿サザンタワーで首都大学東京准教授・鳥海基樹先生さんと一昨年のパリ探訪以来の再会。あいかわらずお元気そうだ。それもそのはず、今年に入ってまだ1月足らずだというのに、2度も渡仏している。一昨日トゥールーズから帰国されたばかりという。トゥールーズのトラム事情をサーベイしてきたとのこと。なんでも、地下鉄の各駅舎を、複数の建築家、アーティストがコラボでつくっていて、非常に面白かったと、そのドキュメンテーションを見せてくれながら説明してくれた。日本でも横浜の「みなとみらい線」で伊東豊雄さんや内藤廣さんらとデザイナーやアーティストがコラボをして注目されたけれど、規模や予算のかけ方がぜんぜんちがうみたい。

ところで、先生への原稿依頼は、パリで始まったレンタサイクル「ヴェリブ」のその後について。ちょうど、一緒にパリに滞在した頃に始動したこのシステム、予想どおりの成功をおさめ、さらに利用範囲を拡大中という情報を得たので、その実情をレポートしてもらおうと思ったためだ。鳥海さんの目にも、やはりこれからのモビリティの可能性を感じさせるものと映ったようで、ぜひ日本にも普及してほしいと熱く語っておられた。