もう終了してしまいましたが、J-WEVEの「beat on the road」や「midnight garden」のナビゲーターであり、作家、エッセイストとしても活躍するロバート・ハリスさんにインタビューをしました。風呂場でラジオを聴く習慣があるぼくは、この二つの番組は湯船につかりながらよく聴いていたのです。とくに、前者は、velvet undergroundの「European Son」から始まるヒップでクールな番組。60年代のヒッピーカルチャーやビートニクが好んで取り上げられていて、「Somebody To Love」とか「Marrakesh・Express」なんかがかかると、ぼくも大声で歌ったリもしました。そのハリスさん、BSの60年代のフェバリットソングをかけまくるという特番に出た時のこと。スタジオでナビゲーターをしている間中たばこを吸いまくっていたのです。ゲスト出演していた森雪之丞もものすごいチェーンスモーカー。放映中2人の口から立ち上る紫煙で、スタジオの中は霞がかかったような状態。近ごろ絶対見れないような光景をTVは流し続けたのでした。
こんなにすさまじいスモーカーなら、きっとたばこにまつわる思い出や面白い話が沢山あるに違いないと思いインタビューとあいなったのですが、しかし…。ハリスさん、現在すっかりたばこはおやめになっていたのです! えぇ、困った。とはいえ、もうインタビューは始まっているし。どうしよう〜。
いやいやいらぬ心配でした。ハリスさん、からだがどうだとか、健康がどうだとかでやめたわけではなく、奥さんと娘さんへの気遣いからだったのです。今でもたばこは好きで、ただ自分はやめたに過ぎない。たばこ文化は大切だと言いきり、昨今のたばこ排撃には、憤りすら感じると。そして、期待通り、スモーカーだった頃のとっておきの話をいくつも披露していただきました。
ところで、「ハリスさんにとってたばこってなんですか」という最後の質問にも、こんなステキな解答が、それは…、おっとこれは、『TASC monthly』3月号のお楽しみ。