映画作家の佐藤真さんが自殺。朝、新聞を開いてこの衝撃的な事実を知りました。「阿賀に生きる」でショックを受けて以来、ドキュメンタリーの分野で常に気になる人の一人でした。
3年前、三鷹市美術ギャラリーで牛腸茂雄さんの展覧会を見た時、そこで上映された映画「SELF AND OTHERS」にくぎづけになりました。というのも、スクリーンに映し出される映像、そのシークエンス、リズム、構成の一つひとつが、なんだか自分が撮影しているような、そんな気分になったからでした。もちろん、ぼくに映画は撮れませんし、撮ったこともありません。けれど、ぼくならやはりこんな風に、牛腸さんと牛腸さんの作品を表現するだろうなあ、とおこがましくも、その時思ってしまったのです。
じつは、ぼくと同姓同名。なんだか不思議な縁を感じました。『談』の表紙に牛腸茂雄さんの作品を使わせてもらったのもそんな背景があったのです。また、昨年「エドワード・サイード OUT OF PLACE」という長編映画を撮られて、がぜん興味が湧き、『談』でもインタビューをしたいと思っていたのです。しかし、それも叶わぬものになりました。ご冥福をお祈りいたします。