吉田初三郎さんという地図製作者を知ってますか。こんなのつくっている人

その初三郎さんの研究家でコレクターでもある藤本一美さんにご連絡。初三郎さんの膨大な地図の中で、「賑わい、活気があってまちづくりにつながってくるもの」をお貸しいただけないかというお願いと原稿依頼。電話に出られた藤本さんは、現在の実際の町と捉えて、「…は絵として面白いのだけれど、今衰退しちゃって、町おこしをしようとはしているんですが」とおっしゃる。いや、そうではなくて、描かれた地図の中にそうした賑わいや活気があふれていればいいので…」とあわてて説明する。それならば目星がつくので、探してお送りしましょうとのご返答。あまりに気軽におっしゃるんで、ちょっと驚く。だって一種の美術作品、大変貴重なもの。それをあっさりと宅急便で送ってくれるという。それを撮影することにする。次に、「住宅地図」の件で、ジオへtel。日本にしかないという「住宅地図」。これを写真にとって紹介しようと思っているのだが、個人情報の取り扱いで心配になり連絡をとった次第。「公共施設なら問題ないので、それが出ているページにされたらどうですか」と。僕らの考えていることと同じ回答がかえってきた。複写掲載許可について恐る恐る尋ねたのだが、それもあっさり「いいですよ」と。逆にありがとうございます、とお礼まで言われてしまった。地図関係の人って、なんでこんなによく言えば親切、悪く言えば無防備なんだろうか。そもそも地図というものが、公共的なもので、アノニマスなものだから、所有権とか個人情報といったものに、あまりこだわりがないからなのか。やっぱり地図関係はどこか少し違いますね。