専修大学文学部教授・下斗米淳さんを訪ねる。某プロジェクトの調査についての相談のため。詳しいことはかけないのだが、社会調査のいろはを教えていただいたみたいでぼく個人としてはとても有意義だった。一つだけいうとなぜそう思うのかという質問の根拠が、なぜそう思わないかという回答の根拠と、しばしば一致してしまう場合がある。逆の場合もあって、根拠はまったく別にあるのに、そう思うという同じ回答になることもある。あるものについて好感度をさぐる場合、「○○はとんな時によい感じを持ちますか」という質問事項では、ポジティヴな回答は得られても、ネガティヴな回答は引き出しにくい。なので、こういう場合は、「○○をよいと思う時は」「○○をよいと思わない時は」という正反対の二つの軸を置いた方がいい。われわれが意思決定する時というのは、あることに対して「良い/悪い」の二つの相反する価値観をはかりにかけて、そのバランスで判断することが多いというわけだ。??、いったい何を言いたいの? と言われそうだけれど、なんとなく言いたいことはわかりますよねぇ。まあ、そういうことなんですよ。