成績をつけるのは難しい。ぼくの担当した某大学では、成績評価調査制度を実施している。成績評価に対する学生からの問い合わせに応えるもので、つけた成績に対して、ちゃんとその理由を説明できなければいけないのである。要するに、説明義務の責任があるのだ。当然といえば当然である。しかし、他人を評価し成績をつけるということは、いうほど簡単なことではない。ましてや、学校の成績である。その人の将来にも影響を与えかねない。責任重大だ。考えてもいただきたい。自分の部下でも、また逆に上司でもいい。評価のための指標があり、それに則って客観的につければいいといわれたとしても、ハイそうですか、あなたは○、あなたは×、なんて簡単に決められるものではない。とくに、日頃顔をつき合わしている者であれば、なおさらだ。付き合いが深くなれば困難さの度合いはさらに大きくなる。あ〜難儀やなぁと思いつつも今日中に提出しなければならないので、とにかくやるしかないのだが。しかし、評価される方は、もっといやだろう。「あんなにまじめに出席していたのになにこれっ!?」なんていわないでね。レポートを一番重視するって最初にいっておきましたから。