越後湯沢へ。『談shikohin world 酒』で取材をさせていただいた高千代酒造さん主催の「五月まつり」に参加するため。高千代ファンのために年に一度開催されていて、今年で15回目。会員のエンテツさんに誘われて斎藤夕子嬢と初めて参加したのだ。駅でエンテツさんと合流しタクシーで高千代酒造へ。途中倒壊している家屋があった。運転手さん曰く、そのほとんどは空き家や高齢所帯の家屋。この冬の豪雪で倒壊してしまったのだと。なにせ4m以上の雪、雪下ろしができなかったために被害を被ったという。高千代酒造さんの所在地は、南魚沼郡塩沢町。正真正銘魚沼産「こしひかり」の産地。雪が多かったために例年より遅れて、今やっと田植えが済んだところ。日本一美味しい米だが、地元の人たちの口には入らないらしい。あまりに高いから。直に買っても30kgで3万円。市場に出ればこの3倍にもなるといわれている。どうやらそのほとんどは、都市部の料亭とかにいってしまうようだ。南魚沼は市町村合併したが、それで漁夫の利をえたのは隣まち。それまで表示できなかった米が、魚沼産と銘打って売ることができるようになったから。販売価格がそれまでの倍にもったところもあったとか。ブランド力は凄まじい。高千代酒造につく。すでに受付を始めていた。受付番号36。名札をもらう。
試飲会場でまず、軽く口に含む。どうしても大吟醸の方に手がのびてしまうのはケチだから?「酒朋」という銘柄の酒を始めて、予約すると年に3回発送されるという販売を始めた。1万円で一升瓶が3本。ラベルに予約者の名前が記されるスペシャルな企画。さっそく注文してしまった。1時に開会宣言。挨拶のあと内田正昭とメニーアザーズのブルーグラスの生演奏。集まった全員90人に従業員も含めての記念撮影。会場を社長宅に移して宴会が始まる。開会の挨拶、社長の挨拶と続いて乾杯。僕たちのテーブルにはエンテツさんの他に、クボシュンさんこと久保田俊介さん、モンマートおぐま酒家・小熊勇三さん、味乃家・魚野川・学張徹さん、新潟日報・山田孝夫さん、目黒の居酒屋友・仲村実さん、元上野「聚落」におられて現在は南魚沼市役所商工観光課・桑原博明さんら。本日の料理は、焼き魚やお肉の他は、季節柄山菜料理がメイン。今が旬という「木の芽」をいただく。筍の天ぷらは、千島笹といって先っぽしか食べない。7割は捨ててしまうという贅沢な食べ方をする。アサヅキを味噌でいただく。あけびやうどにぜんまいにこごめ…。こんなに山菜をいただいたのは何年ぶりだろうか。こっちの人は酒をどんどんついでくる聞いていたので、とにかくマイペースでいこうと身構えていたが、そんなことはなかった。手酌でいったり、程よい加減でおしゃくをしたり。エンテツさんがここはふつうと違って上等の酒は後から出でくるといっていたが、ほんとうにそうだった。宴会も中盤にさしかかった頃、秘蔵酒がふるまわれる。高千代酒造の社長さん自らおしゃくに回る。エンテツさんせっかく『酒』の宣伝をするためにマイクの前にたったのに、みなさんもう宴会モード全開でほとんど聞き取れなかった。残念。恒例の「お楽しみ抽選会」で、みごと「なか良くしま賞」をゲットした。贈答用にパッケージされた「QEINTET」をもらった。クボシュンさんは「自家製コシヒカリ1kg」が当たる。しかし、いつも食べているからと斎藤嬢にプレゼント。大喜びのユウコリン。そのごしばらく舞い上がっていた。宴もたけなわ最後にみんなで「ふるさと」の大合唱とクボシュンさんの音頭で三本締め。4時にお開き。美味しかった「無濾過原酒巻機」と「高千代辛口」を購入する。賞品の「QEINTET」とおみやげの「QEINTET小瓶」に獲れたての山芋をみやげに買った。お腹いっぱい、酔っぱらって顔はまっかっか。ついでにお空も真っ赤っか。とても楽しい週末でした。