岐阜大学へ。縞々学を提唱している川上紳一さんのインタビュー。縞々学とは、地層の縞から気象、海洋、天体の運動など地球とそれをとりまく宇宙の関係を探る新しい地球惑星科学だ。近著『全地球凍結』をまとめるとこうなる。「赤道地帯を含めた7億年前の地層から氷河堆積物とそれを覆う縞状炭酸塩岩と鉄鉱床の体積が発見された。この謎に挑んだのが「全球凍結仮説」で、地球は、過去にまるごと凍り付く急激な寒冷化と超温室状態を経験し、それが本来あり得ない地層を生んだという。地層に表れた縞模様から地球の歴史を探る縞々学は、この前代未聞の「全球凍結仮説」を裏付けるいくつかの状況証拠を用意する。また、気候変動のメカニズムや生物進化の解明にも縞々学は寄与しようとする」。要するに、地質学、気候学、生物学といった隣接諸科学を結び付ける縞々学は、現代における「具体の科学」(レヴィ=ストロース)なのだ。そこで、この魅力的な仮説「全球凍結仮説」と縞々学の関係をじっくり聞こうというのが今回の目的である。で、どうだったかって? それは「en」の10月号に掲載されますので、どうぞお楽しみに。
全地球凍結