戸田山和久さんの『科学哲学の冒険』を読む。サモンという科学哲学者に「統計的関連性」という概念があることを初めて知った。統計的関連性が強くあるとしても、両者に因果関係があるとは限らないというのが、この概念の趣旨である。たばこの疫学調査に対する疑義を考える切り口として、これはかなり使えるのではないかと思う。

科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる