2008年05月30日

賑わってなんぼの世界、だからまちづくりはおもろいのだ

今日のエンタメ・ビジネス論のゲストはプロデューサーの北山孝雄さん。商業施設のプランニングを中心にまちづくり、生活プロデュースをする北山創造研究所の代表だ。『新建築』の副編集長さんも聴講しにくる。講義は北山さんの生い立ちから始まった。これが面白い。北山さんは、じつは建築家安藤忠雄さんの双子の弟さん。安藤さんがボクサーだったことは有名だが、青年時代、北山さんもボクシングジムに所属していた。「兄貴はいつもマネするんや」と。一度二人が戦うという話もあったらしいが、そっくりなのでどっちが勝ったかわからなくなるというのでこの話しはご破算になったという。
実家が事業に失敗し、中学3年からグラフィックデザイナーとして働き出す(じつは日宣美で3回も受賞しているのだ)。クライアントに恵まれて、それから25歳まで、むちゃくちゃに稼いだと笑う。初任給が1万円の時代に1月100万円もらっていたとか。つまり、そういうクライアントだったのだ。しかし、こんなことばかりしていてはあかんと思い、商売をプロデュースする今の職業を始めるようになったという。
北山さんが手がけたプロジェクト、誰もが一度は訪れたことがあるはずだ。ぼくも見たり、買ったり、遊んだりした。中でも気に入っているのは、徳島/東船場ボードウォーク、なんば/南海カーニバルモール、道頓堀/極楽商店街(一番好きなフードテーマパーク!),亀戸サンストリート。まちは賑わってなんぼの世界、どの場所も、まさにそれを実感させてくれる。
いろいろ書けない話もしてくれた。北山さんがつくったビルがきっかけで、一躍ファッションストリートとなるある場所は、謀業界では知らぬものはいないという大物が所有していた土地だったこと。また、東京のウォーターフロントのかなりの部分はやはりあっち方面のおえらいさんが牛耳っているという話し、そして彼らと対等に渡り合ってきたという武勇伝などなど。やはり、不動産や土地取引には、大と名のつく人たちの姿が見え隠れする。こういう話は、めちゃおもろい。血湧き肉躍る的な世界がくり拡げられるわけで、へたな小説を読むよりもよほど面白いからだ。
というわけで、まちは、いろんな欲望がひしめき合いながら、とぐろを巻いている世界。なにはともあれ、それで面白いまちができて賑わいが生まれればそれで正解、といういさぎよさが、ぼくにはたまらなく魅力的に見えた。雑誌編集より、まちの編集(プロデュース)。ぼくも、そっちに鞍替えしようか、なんて、ぜったいに無理だと思いつつも夢想するのでありました。  
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2008年05月27日

今福龍太さん、西谷修さんが参加したシンポジウムの採録

今年3月末に日本体育大学を定年退職された稲垣正浩さんからスポーツ文化・社会科学系紀要『IPHIGENEIA』第8号(2007)を贈呈していただきました。同誌には、昨年11月末に行われたシンポジウム「グローバリゼーションとスポーツ文化」が採録されています。じつは、このシンポジウムにお誘いいただいたのですが、ちょうどフランス取材と重なってしまい、参加できなかったのです。出席者は、稲垣さんの他に、今福龍太さん、西谷修さん。編集後記には、4時間にわたって白熱した討論が展開されたとあります。事実ページを繙くと、『談』no.79の稲垣さんのインタビューでも主題となった「スポーツと暴力」。スポーツにとって根源的なこの問題に対して、相撲、メディア、フーリガン、太極拳、北京オリンピックを俎上に乗せて、大胆かつ深みのある議論が交わされたことがわかります。読みごたえ十分な内容になっています。今回のを含めた同じ顔ぶれによる過去4回のシンポジウムは、オリンピックに合わせて単行本化することが決まったようです。楽しみですね。ところで、稲垣さんは、4月より新たに「21世紀スポーツ文化研究所」を立ち上げました。それに伴い『IPHIGENEIA』を引き継ぐ形で、そのPARTIIを発行していくそうです。『談』としても陰ながら応援していきたいと思っています。  
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2008年05月23日

KYなんてくだらない、世界の荒川は空気を読まないから凄いのです

会長の河本英夫先生のはからいで「日本病跡学会」総会に参加する。朝一で最初のセッションから参加。なぜなら、偶然にも『TASC monthly』でご寄稿をお願いした神戸大学国際学部の志紀島啓さんの発表があるからだ。お題は、「漱石の「こころ」を読む日本近代=ホモソーシャル+メランコリー=(3P)n」。柄谷行人の「こころ」読解には致命的欠陥がある。あろうことか、彼の批判する独我論の立場に立って「共同体」を批判するという転倒が起こっているという。そこで、3P(あっちのそれではありません)つまりPrivate、Public、Partnerを巡る問題として捉え直し、スキゾ的逃走=闘争の線をひこうというもの。着眼点はユニークで、きわめて示唆に富むものであったが、限られた発表時間内では十分に理解できなかった。ご本人は体調がよくないということで、発表後すぐに退席、せっかくご挨拶しようと思っていたのだが残念ながら果たせなかった。
休憩時間に、会長の河本英夫さん、廣中直行さん、十川幸司さんらに挨拶。花村誠一さんの顔も見えたが、お話はできなかった。
そのあと幾つかのセッションのあと、河本さん作の映像作品「ホモ・エクササイス」が上映された。これは以前DVDに落としたものをご本人から送っていただき見てたのだが、今回は、舞台に3人の演者をあげて、生のナレーション付きで公開された。
そして、最後、今回の特別講演、荒川修作さんによる「天命反転…New Science of Life」が行われた。河本英夫の紹介が終わると、三鷹の住宅の映像が流されて、突然話が始まる。ろれつがまわっているんだか回っていないんだかわからない話し方で、放言を連発。古典なんてものは、全部ダメ。ぼくたちは、身体の可能性をまだまったく使っていない。0.000001%も使っていない。ところが、人間はばかなことばかりをやっている。戦争はその最たるもの。今から半世紀も前に、NY郊外で赤ちゃんを何百人も集めていろいろな実験をした。赤ちゃんは、成人と違って身体の可能性を無限に知っているしそれを可能にしようとしている。なのに、成長とともにその可能性をどんどん狭めてしまう。なんとばかなことをわれわれはやっているのか。人類はみんな等しく狂っているという。というようなことを、もごもごと喋るのである。今回の基調講演者加藤敏さんが、この学会は創造行為というものと狂気の関わりを考える学会であると会場から質問をすると、ここにいるみんな狂っている。患者さんばかりではなく、お医者さんも、学生もみんな狂っていると応答。会場の一部からは失笑もでたが、そこは世界の荒川。その特異なキャラで、オーディエンスを納得せしめたのだった。
ところで、荒川さん、昨日NYから来日されたといっておられたが、飛行機はもちろんFクラスやBクラスじゃないですよね、三鷹天命反転住宅をつくるお人ですから、Eクラスをかえって愉しんでいるはずですもの。  
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2008年05月21日

なんでもいいと言われても…

『TASC monthly』の原稿依頼をいくつか同時にしていますが、ようやく随想に予定している団まりなさんとご連絡がとれました。二つ返事でオーケー。「でも、なんでもいいと言われても、困るわね」と。そうなんですよ、随想のテーマ、あえて言えば自由。でも、今どきこういうなんでもいいという原稿、ある意味とっても貴重だと思います。これを余裕というのでしょう。たばこが本来もっていたものは、この自由なのですから。「なんでもいい」からいいのですね。  
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2008年05月18日

国の中にテーマパーク、ではなくて国そのものをテーマパークに。

世界最大の空港、世界最大の人工島、怒涛のようにオイルマネーが降り注ぎ、それを元手にあらゆる分野で世界一を目指す中東ドバイ。極めつけは、高さ800メートル、160階建て、世界最高の高さを誇る超高層ビル・ブルジュドバイ。2009年中の完成を目指して、今建設が24時間体制で進んでいる。ドバイ政府は、ブルジュドバイをピラミッド以来のアラブ社会の権威の象徴と位置づけている。世界の建設現場からクレーンを根こそぎ奪い、バングラデシュやパキスタンから母国の数倍の給料で労働者をかき集めるドバイ。世界が不況に苦しむ中、ドバイに群がる人々の欲望が沸騰する(NHKのHPより)。
ドバイはスゲーッといろんな人から聞いていたが、NHKスペシャルで見て、ほんとうに驚いた。海をパームツリー型に埋め立てた(上空から見下ろすとヤシの木の型になっている)人工島で驚いていたら、そのとなりに今建設中の人工島はなんと世界地図の型になっている。で、「ザ・ワールド」だって。ところが、今度さらにその奥に宇宙の星座を模した「ザ・ユニバース」を建設すると発表。砂漠にスキー場をつくり、世界最大のショッピングモールをつくり、もうすぐ全自動のメトロが砂漠を走り出す。どうやら、ドバイは国まるごとテーマパークにしようとしているらしい。  
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2008年05月16日

音楽ビジネス環境はiPod/iTunes登場でどう変わったか

立教のエンタメビジネス論の今日のゲストは音楽プロデューサーの八木良太さん。PPデータを作ってきてくれて、それを参考にして話してもらう。パッケージビジネスを中心とする音楽ビジネス環境はiPod/iTunes登場でどう変わったか。興味深かったのは、日本では配信ビジネスというとその9割が着うたフルに代表されるケータイ。これは、かなり特殊らしい。PCの伸び悩みはなぜか。また、音楽ビジネスそのものが衰退しつつあるという話。ビジネスネタを中心に、音楽産業からみた現在の音楽環境論という様相になって、話としては非常によかった。
終了後マレーチャンで食事。彼のお姉さんがクリエティブ・マンの部長さんなので、毎年サマソニには、お手伝いでいくという。今、見たいライブはなにかときかれたのでシャディと即答すると、「いや、ぼくもそうなんですよ」と意気投合。けっこう聞いているものがおんなじだったりして。これから、長くお付きあいができそうだ。
  
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2008年05月15日

ガストロノミーたちの愉快な歓談

練馬区の白石農園のとなりに昨年できた南欧料理のレストラン「Le 毛利」で、『city&life』の次号特集「美味しいまちづくり」の鼎談。10年間にわたって鹿児島でまちづくりに腐心されてきた建築家の松永安光さん、日本のスローフード運動の牽引者でエッセイストの島村菜津さん、そして雑誌の企画委員である法政大学の陣内秀信さん。お三人ともイタリア名人であり、食べることが大好き。そこで、食を中心にきらりと光るまちづくりをしているイタリアの小さな町を紹介していただきながら、まちづくり、まちおこしに今こそ必要なのは「食」なのだ、ということをたっぷり話し合っていただきました。題して、「「ガストロノミーが町を魅力的にする」。鼎談終了時には、すっかり満腹。じつに愉しくも実りの多い鼎談になりました。  
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2008年05月14日

渡辺靖さんにアメリカとたばこの関係をお聞きする。

 ご自宅のある鎌倉で慶応大学大学院教授・渡辺靖さんのインタビュー。駅の向かい側のcaf?&restaurantへ。ここでインタビュー。最初、入っていいものか思わず尋ねてしまうほど、ひとっこひとりいなかった。そのうち、どんどんお客がやってきて、またたくまに満員。しかもうるさい。こうした条件の中でアメリカの中のたばこ、複雑な価値観が交錯する国アメリカについてお聞きする。『TASC montly』8月号に掲載予定。

 

  
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2008年05月13日

「スイーツフォレスト」はまだまだ流行っている。

自由が丘の「スイーツフォレスト」へ。コンクリート打ちっぱなしのおシャレなファッションビル。スイーツフォレストは、2階の半分につくられていた。HPのMAPでこのレイアウトを想像するのは無理だった。半分がフォレストで、もう半分はスイーツセレクト・ゾーン。チームナンジャの斎藤未来さんと打ち合わせ。エンタメ・ビジネス論のゲストにお呼びするからだ。これまでも、講演や講師などをされているので要領は得ている。全体の流れは簡単に決まる。それにしても、フォレストの出口付近の椅子席はほぼ満席状態。流行っている。それでも、今日は台風という情報もあって出足は鈍い方で、普段は入り口に列をなしているそうだ。お土産に、スイーツセレクト・ゾーンの「オリジンーヌ・カカオ」でマカロンと「カラメルとメープルシロップのケーキ」を購入。6月の授業が楽しみだ。

  
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2008年05月09日

ぼくの好きなミュージシャンを呼んできた人にお話してもらった。

立教大のエンタメ論は、今日から毎週ゲストスピーカーをお招きして、現場の話をしてもらうことにした。第1回目は、プランクトンの川島恵子さん。20年以上にわたり、ヨーロッパを中心に海外のミュージシャンを日本に招聘してきたプロモーターの社長さんだ。日本ではなじみのなかったヨーロッパ周辺の音楽、ケルトや東欧圏、バルカン半島周辺、北アフリカ、地中海周辺などで活躍するミュージシャンを発掘し、来日公演を制作してこられた。またレーベルもやっていて、そうした周辺音楽のミュージシャンのCDやDVDを精力的にリリースしている。
ユッスー・ウンドゥール、サリフ・ケイタ、ブレイブ・コンボなど当時ワールドミュージックといわれた音楽に目覚めてから、やがてヨーロッパの周辺音楽に関心をもつようになった。気が付くと、アイリッシュ・トラッドをベースにアフロでファンクでジプシーでアラブでプログレで、おまけに超トランシーなグルーブ「KILA」、バルカン・ブラスの超絶オヤジ集団「ファンファーレ・チォカリーア」、ベルギーから小型バスに乗って世界を移動しながら、トルコやブラジル、イヌイットやモロッコの音楽とミクスチャーしまくる「シンク・オブ・ワン」、ラテンアメリカの超前衛アルゼンチン音響派が続々と来日するではないか。ぼくはそれを次々に見聞きすることになるわけだが、それらは全部じつはプランクトンが招聘もとだったのである。
なんでこんなにユニークな音楽を見つけてこられるのか。そして、それをちゃんと日本に紹介し、お客さんを集めて、ビジネスとしても成功させている。そんなことがどうして可能なのか。じつは、僕自身がとても知りたくって、それで川島さんにとことん聞いてみたいと思ったわけである。
はたして、その話はみごとに面白かったのです。面白かったのだけれど、書けない話ばかり。ちょっとヤバいこともあるから。でも、今度は『談』にでも登場してもらって、あらためてじっくりお話してもらおうと思っているので、その時まで待っていてくださいな。
ところで、川島さん一押しのアーティストAsa(アシャと読む)の来日コンサートがあります。興味のある方はぜひ聴きに行ってください。ぼくも大好きです。↓
「LAFORET SOUND MUSEUM」
  
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2008年05月08日

香山リカさんが懸念するのは科学への間違った期待だ。

TASC主催で香山リカさんの講演と交流会。テーマは「こころの不安と健康幻想」。欠如から過剰へ。外敵から内敵へ。見えるものから見えないものへ。「悪いところを治す」から「よいものをよりよくする方向」へ、現代の病が根本から変化していることに注目する。科学的思考とは、まだわからないことがあることを明らかにするところにあるのに、市民は逆にシロクロをはっきりさせてくれるのが科学だと思いこんでいる。科学的な真理をいくら並べ立てても市民は納得してくれない。市民が期待しているのは、それがシロなのかクロなのか、である。そうした市民のニーズに応えようとすればするほど、科学者はうそつきにならざるをえない。そして、前世を語る人のことばに反応し、民間医療に期待をかける。こうした図式が、ニセ科学というものを生み、また、市民はそれに騙されたがっているのだ。現代のこの状況は、まだまだ続くことなのか、あるいは、もっと別のものに変わっていくのか。香山さんの意見はいかに。望ましい方向にいくのではないことだけは確かなようだ。臨床経験をもとに現状を分析する香山さんの話は、説得力があって示唆に富むものだった。  
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2008年05月07日

聴覚と脳のしくみの不思議摩訶摩訶な面白話。

公開対談最終日は、柏野牧夫さんと池谷裕二さんの対話。
柏野さんが、まずデモを中心としたプレゼンを行う。というか、最後まで、PPの映像を出しっぱなしにして、池谷氏が質問やコメントすると、それに相応しい画像を「これですね」と柏野さんがすぐに出すというしくみ。みごとなかけあいだった。柏野さんが問題を出して、オーディエンスに答えてもらうという実験もやった。「え〜?!」となるような意外な結果が出て、一同びっくり。そんな感じで演者、聴衆、一体となって議論は進んでいった。
ゆらぎの重要性、安定/不安のパラドクス、耳の解剖学的構造、知覚の研究、バナー効果、運動系とのつながり、声の問題、タイミングとズレ、音痴とは何か、新奇性と親近性、魅力度=新奇性×分解能、予測と報償系回路の関係、自発活動と知覚の遷移の問題…などなど。2時間20分がまたたくまに過ぎていった。このままやっていたら、永遠に終わらないのではないかと思えるような熱心な対話。あまりに面白かったので、逆に活字にするのは難しいかも。なんて、言ったら怒られそうですね。でもあえて言わせてください。今回のは、ライブだからこそ面白さ100倍でした。  
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2008年05月02日

「ラ・フォル・ジュルネ」初体験!

老若男女が集う「ラ・フォル・ジュルネ」を初めて体験する。今日が初日、これから5月6日まで、東京フォーラムを中心会場に、200以上の公演が予定されている。「ラ・フォル・ジュルネ」、日本では「熱狂の日音楽祭」の名で知られるクラシック音楽の一大イベント。2005年に第1回が開催され、以来毎年注目度がまして、ついに昨年は来場者数が100万人を突破した。クラシックのコンサートで100万のお客さん?! もちろん、最近のクラシック音楽のブームがあってのことだが、だからといってGWに1200万都民の1割が聴きに来るなんてことがあるの? と思うだろう。じつは、ここにはちょっとしたトリックがあり、それがまた「ラ・フォル・ジュルネ」の最大の特徴でもあるのだ。というのは、この音楽祭、オーケストラであろうとソロ演奏であろうと演奏は45分、朝から晩まで、数十ヶ所で同時開催される。楽しもうと思えば、丸一日ハシゴすることが可能なのだ。また、大人から子どもまで楽しめるプログラム、さらには、無料コンサートやワークショップなども沢山開催される。つまり、延べ人数が100万人ということなのだ。今年はさらに増えて、120万にはいくだろうと予想されている。毎年テーマがあって、今年は「シューベルトとウィーン」。有楽町周辺は、GW「シューベルト」一色になるわけだ。ぼくは、東京フォーラムHall B7(820席)へ。シューベルトのピアノ連弾作品全曲シリーズ第1回 クリスティアン・イヴァルデ、ジャン=クロード・ベヌティエの連弾「シューベルト幻想曲ト長調D1 フーガホ短調D952 ロンドイ長調D951 エロルドの歌劇「マリー」の主題による変奏曲ハ長調D908。黒ずくめのオヤジ二人が弾くピアノ。そのあとHall A(5004席)へ。シューベルト交響曲第7番ロ短調D759「未完成」、シューベルト/リスト さすらい人幻想曲ハ長調D760(ピアノと管弦楽版)ミシェル・ダルベルト(P)上海交響楽団、シェヤン・チェン(指揮)を聴いた。二つの演目、昼食に飲んだ白ワインがきいてちょっと朦朧としながらだったが。でも、もちろんしっかり楽しみましたよ。思えば、夏は「フジロック」、秋は「朝霧」、冬は「渚」、そして春には「ラ・フォル・ジュルネ」。春夏秋冬、音楽フェスティバル漬けになっちゃった。  
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