池内了さんは万博反対派だった。一緒に編集をしている某PR誌で、編集長のT嬢が取材をお願いしたら丁寧に辞退された。迷走に迷走を重ねた愛知万博、なんとか開催にこぎつけたものの、有識者の意見は批判的なものが多い。産業界は歓迎ムードいっぱいなのに、この落差は大きい。五十嵐太郎さんが各パビリオンを見た感想が日記にのっていた。建築としては地味なものが多いが、「おそらく大阪万博にはあったであろうワクワク感が少なく、部材のリサイクルや市民参加など、政治的に正しい、PC万博建築という印象をもった」とのこと。PC万博か、至言だな。
小松美彦さんから取材原稿の朱字校正が届く。おやまぁ、随分加筆されたこと。しかも、全面真っ赤ッかではないか。でも、これが見事な訂正。こういう風に修正していただけるとうれしい。もちろん、内容もずっと深く鋭くなっているし。今回の特集のハイライトですね。皆さんお楽しみに。