マサチューセッツ州立大学ダートマス校美術芸術学部美術史学科助教授・サラ・ティズリーさんより、『デザイン史学』デザイン史学研究会 誌第2号を贈呈していただく。先日、弊社にデザインジャーナリストの渡部千春さんと来社されたおり、日本の近代建築、とくに民家に関心があるというから、僕の関心領域でもあるのでお話をさせてもらった。そのお例にと送っていただいた。彼女の論文「近代日本における建築と家具設計の家計-木檜恕一の場合」が収録されている。戦前日本のデザイン界に大きく貢献した家具デザイナー木檜恕一が、住宅建築改良の提案を通して、建築業界とどのようにつきあっていたかを明確にする試みとある。はずかしながら僕は木檜という人物をよく知らなかった。この機会にじっくり読んで勉強してみようと思う。