雑誌『談』編集長によるBlog
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2004年08月13日
12:18
カテゴリ
インフォメーション
最新号 no.71 発売!
特集:匿名性と野蛮
■<対談>匿名化するメディアからメディア化する匿名性へ
……2ちゃんねる、Blog、チャットのディスクール 斎藤環×北田暁大
■ゾーエー、ビオス、匿名性 小泉義之
■匿名性……ナルシシズムの防衛 酒井隆史
■editor's note before…… 匿名性の意味を問い直す
■editor's note after…… 寛容さと自由な空間
■書物のフィールドワーク
最新号詳細
2004年08月11日
12:07
カテゴリ
ダイアリー
佳村萠さんの「うさぎのくらし」
渋谷公園クラシックスへ。佳村萠さんのソロアルバム「うさぎのくらし」発売記念ライブに行きました。佳村萠:歌/詩・鬼怒無月:ギター・勝井祐二:ヴァイオリン/ゲスト・SACHI-A:ドラム・坂本弘道:チェロ・松永孝義:ベース・羽田野烈:映像。
フジロックフェスティバル04の「渋さ知らズ」と「チビズ」の演奏に興奮してからまだ半月も経っていないのに、再び勝井さんのヴァイオリンが聞けて感激。(日比谷野音の「ROVO」のトランシーな演奏もよかったですよ)。鬼怒無月さんはTrabandの来日公演でWearhouseの一員として演奏したのを見て以来です。今日のギターは、静謐で幾分湿り気を含み、あいかわらずからだに響く音をつくっていました。しかし、なによりも佳村萠さん。すごくよかった。歌のようなポエトリーリーディングのような。混然一体となった声が、不思議な抑揚とリズムをともなって発せられる。会話のようでもあリ独語のようでもあり。そうそうたるミュージシャンをバックに一歩も引けを取らない。というか、彼らをうまくリードしている感じにもみえました。控えめだけれど、すべてを肯定していくその姿勢。改めて詩の力を知らされました。会場には中川五郎さんの姿が。帰りにCDを買ったら、五郎さんがライナーノーツを書いていました。五郎さんも好きだったんですね。
「うさぎのくらし」ZIPANG PRODUCTS zip-0013
2004年08月10日
18:34
カテゴリ
リサーチ
反常識の知の人はだれ
「en」の原稿依頼で稲葉振一郎さんの研究室を訪問。いい機会だったので、『反社会学講座』の著者パオロ・マッツァリーノさんは何者ですか、と尋ねましたが、「なにやら○○さんが調査中でうんぬん…」というはっきりしない答えが返ってきました。誰かご存知の方、教えて下さい。というか、みんなもう知っていて、知らないのは僕だけだったりして?
反社会学講座
2004年08月10日
00:32
カテゴリ
社会
『〈私〉の愛国心』の〈私〉とは
香山リカさんより『〈私〉の愛国心』(ちくま新書)を贈呈していただきました。まだ全部読んでいないのですが、本書は、『ぷちナショナリズム症候群』(中公新書)の続編にあたるようです。現代の若者のナショナリズムへの傾斜を論じた著者は、今や若者だけでなく日本人全体にその傾向がみられることを、「愛国心」というキーワードを手掛かりにその行方を探ろうとしています。あとがきで著者はこう書いています。「(…)自信家の国、それはアメリカであり、〈自信家にならねば〉と躍起になっている国、それは日本である。そして、日本は、その自信家になるための条件として〈愛国心〉が必要、と強く考えているようだ」。その結果、「私」を捨てても「国」として「公」として考えようではないかと言う。しかし、それはまったく逆ではないかと著者は言います。「〈私〉を大切にするあまり、公の意識を失ったことにあるのではなく、それぞれが本当の意味で〈私〉に向き合ってこなかったことにこそ、(問題が)あるのではないか」。つまり、日本人が積み残してきたのは〈私〉についての問題だったと香山さんはいうのです。これはじつは『談』の次の特集で考えてみようと思っていたこととも重なる問題で、大いに参考になりそうです。
<私>の愛国心
2004年08月07日
10:58
カテゴリ
美味しさ
堀口俊英さんに味覚の言葉を尋ねる
移転リニューアルした珈琲工房狛江店で堀口俊英さんとばったり会いました。例の「[食文化]おいしさ研究所」の企画でまたお話を伺うかもしれませんとお話しすると、またまた、珈琲の新しい切り口をべらべらべらとものすごいスピードで話してくれました。堀口さんは、珈琲に関して常にアグレッシッヴに取り組んでおられます。堀口珈琲研究所はここ→
堀口珈琲研究所
2004年08月07日
00:42
カテゴリ
身体
音楽家による身体の思想
九州国際大学経済学部教授・石田秀実さんより『気のコスモロジー 内部観測する身体』岩波書店刊、を贈呈していただく。石田さんは、98年に『談』no.59「老いの哲学」で「壮年期という幻想 成長と老いの途上で生きる身体」というテーマでインタビューをさせていただきました。その後、ある音楽会で石田さんと再会する機会がありました。というのは、石田さんは近藤譲さん佐野清彦さんらと作曲グループW.E.T.を結成し、作曲家としても活動されておられました。音楽会とは、石田さんが東京でなさった個展のこと。アンサンブル・ノマドによる演奏が、普段あまり現代音楽に接する機会の少ない僕に強烈な印象を残し、いまでも忘れられないコンサートの一つです。石田さんはおからだを悪くされていて、めったに東京に出てくることはありません。今回またこんな大きな仕事をなさって、そのバイタリティには、ただただ頭が下がりっぱなし。ゆっくり、きちんと読ませていただきます。
気のコスモロジー―内部観測する身体
コンサートで演奏された作品を収録したCD『神聖な杜の湿り気を運ぶもの 石田秀実作品集』ALMレコード ALCD-60 2001
2004年08月06日
15:17
カテゴリ
都市
自転車ツアー2日目は海側
一日預かってもらった自転車を有楽町の国際ビルからpick up。まずは新橋へ。汐留シオサイトの高層ビルを眺めつつ浜松町へ。電通ビルは確かに海風をシャッタアウトしているようです。山手線の外側は涼しい風が吹いているのに、内側は風がありません。チッタ・イタリアというテーマパークのような都市再開発が進行中の地域を覗いて、浜松町→竹芝桟橋→田町→品川インターシティと走る。品川インターシティは、まちづくり関係者にはすこぶる評判がよろしくない。でも、南北400m幅45mの人工庭に200本以上のカツラの並木が続く「セントラルガーデン」は壮観でした。個人的には汐留よりいい印象。やはり、何事も自分の目と耳で確かめないとダメですね。新幹線、横須賀線、京浜東北、山の手線が縦横無人に交叉する大崎の最南端。歩道橋から品川地区の工事用地帯を見下ろすと、昨日訪れた下町とはまったく違った都市の姿がそこにはありました。五反田、目黒と走り、最終目的地、恵比寿ビールファクトリーに到着したのは16時すぎ。山手線一周39km、高低差35m。いやはや、東京は広い。そしてさまざな生活と暮らしがそこにはありました。陳腐なほどステレオタイプな感想ですが、その陳腐さこそ都市の表情そのもの。ああ、なんて陳腐な感想。
2004年07月28日
15:32
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都市
小林一三のビジネスモデルの次
岐阜大学工学部教授・秋山孝正さんと神戸国際大学教授・土井勉さんの対談を京都グランヴィア・ホテルで開催。テーマは「中間域が〈まち〉を愉しくする」。海道先生のインタビューと同じ「C&L」の企画。お二人とも顔見知りなので、和やかな雰囲気の中で話が進む。岐阜市が路面電車廃止を決定したということがここでも話題になりました。土井さんは阪急電鉄からお役所に入り今年先生に。経歴からもわかるように、なかなかのアイデアマン。次々と話題を出します。秋山さんは、意外に常識的でした。鉄道の需要が落ち込んでいる。小林一三のビジネスモデルでずっときたが、今は、その次のモデルを作り出さなければならない。ITと連動させて、新しい有機的に連動したモビリティのシステムをつくる時代になった。交通計画と土地利用を組み合わせた、新たな都市経営が求められる時代になったというのが結論。小林一三のビジネスモデルの次が求められているというのは、ほんとうにそうかもしれません。
2004年07月27日
00:38
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都市
コンパクトシティの条件
岐阜県可児市にある名城大学へ。都市情報学部・海道清信教授に最近注目されている「コンパクトシティ」について、「マチプル/モビリティ……コンパクトシティの条件」というテーマでインタビューをしました。コンパクトシティは、高密度、機能の複合化、スプロールの解消を目的としますが、あくまでそれは手段。都市の魅力づくりを第一に、それを実現させる手段・方法として使うもの。形態上やコンパクトシティのモデルを無理やり既存の都市に当てはめてつくるものではないという意見です。
続きを読む
2004年07月23日
11:10
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インフォメーション
ネット社会と匿名性
週末、東浩紀さんがBSディベートアワーに出演されます。テーマは「若者たちと語るネット社会」。最新号(8月初旬発行)「匿名性と野蛮」でも一つの論点となっている、ネット社会における匿名性の問題にも踏み込んで議論が交わされるようです。
出演者は他に、永野和夫さん(聖心女子大学教授)、尾木直樹さん(教育評論家)、遠藤薫さん(学習院大学教授)。
BSディベートアワー
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『談』no.123 特集◉「システムチェンジ……アソシエーション、グローバル・タックス、ジャスティス」が3月1日(火)に全国書店にて発売になります。
『談』no.122 特集◉「社会的投資戦略とニューノーマル2.0」(「ニューノーマル2・0の世界」の第2回)が11月1日(月)に全国書店にて発売になります。
『TASC マンスリー』2021年10月号が発行になりました
『TASC マンスリー』2021年9月号が発行になりました
『TASC マンスリー』2021年8月号が発行になりました
『TASC マンスリー』2021年7月号が発行になりました
『談』no.121 特集◉「複合危機とポスト資本主義」(「ニューノーマル2・0の世界」の第1回)が7月1日(木)に全国書店にて発売になります。
『談』no.120 特集◉無償の贈与…人間主義からの脱却 が3月8日(月)に全国書店にて発売になります。
『談』no.119号が12月20日(日)に全国書店にて発売になります。
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『談』とは
●最新号
No.123
システムチェンジ……アソシエーション、グローバル・タックス、ジャスティス
●バックナンバー
No.93以前のバックナンバーにつきましては、アルシーヴ社(03- 5779-8356)に問い合わせください。
No.122
社会的投資戦略とニューノーマル2.0
No.121
複合危機とポスト資本主義
No.120
無償の贈与……人間主義からの脱却
No.119
人新世と未来の自然学
●→No.62
No.118 成熟の年齢
No.117 因果論の戯れ
No.116 ゼロ度の隔たり……ガラス・イメージ論
No.115 新虚実皮膜論…アウラの消滅/再生
No.114 感情身体論
No.113 感情生成…生の始まり
No.112 感情強要社会
No.111 意志と意志の外にあるもの…中動態・ナッジ・錯覚
No.110 幸福の空間戦略…地域再生〈新〉論
No.109 〈ポスト真実〉時代のメディア・知性・歴史
No.108 おいしいってなに?……ひとは食をどう表現してきたか
No.107 老い衰えゆくからだ……話す・動くから考える
No.106 人と動物……動物は動物なのか
No.105 科学を科学する…領域を超えて
No.104 恐怖の報酬…「怖いもの見たさ」の謎
No.103 メディア化するコミュニケーション
No.102 レジリエンス・・・都市への視線
No.101 母子の生態系
No.100 人間、もう一度見つけだす。
No.99 社会脳、脳科学の人間学的転回
No.98 誰のための公共性?
No.97 <快>のモダリティ
No.96 痛みの声を聴く
No.95 魂の承継
No.94 縮退の方途
No.93 他者の他者としての〈自分〉……アンドロイド、人工ボディ、ワキ
No.92 養[老病]生論
No.91 理性の限界…今、科学を問うこと
No.90 辻井喬と戦後日本の文化創造セゾン文化は何を残したか
No.89 ゲニウス・ロキと空間論的転回
No.88 リアルはどこで生まれるか
No.87 偶有性・・・アルスの起源
No.86 エンボディメント・・・人間=機械=動物の身体
No.85 生存の条件
No.84 真逆のセキュリティ!?
No.83 パターナリズムと公共性
No.82 おとはどこにあるのか---聴くではなく、奏するでもなく
No.81 (共に在る〉哲学
No.80 無意味の意味/非-知の知
No.79 〈祝祭〉する身体---陶酔と暴力のはざまで
No.78 「遊び/愉しみ」のコミュニケーション
No.77 いのちを記録する
No.76 情動回路
No.75 バイオ・パワー
No.74 ゾーエーの生命論
No.73 「いのち」のディレンマ
No.72 「公共性」と例外状態
No.71 匿名性と野蛮
No.70 自由と暴走
No.69 神を演じる科学
No.68 こころとからだのエコロジー
No.67 リスクのパラダイム
No.66 快楽と生命
No.65 <触>の臨床
No.64 「視覚論」再考
No.63 移動の記述法
No.62 パフォーマティヴィティの言語へ
●別冊
Shikohin world 酒
Shikohin world たばこ
Shikohin world コーヒー
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