ディジョンのバスネットワーク

朝一でディジョンへ移動。市内の地図とバス路線図、日本語の観光案内を手にいれる。10時より早く付いたが、交通局へ。アタルドさんの取材。あらかじめ取材メモを渡してあったので先方からはなし始める。資料類も用意してもらい、その資料や写真などを交えながら1時間半たっぷりと話してもらった。
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リヨンのトロリーバス

7時20分にチェックアウト。荷物を預かってもらいリヨン駅へ。TGVに乗り込み約2時間の旅。本日は、リヨンのトラム事情を取材。トラム、バス、地下鉄共通の一日券(ワンデイチケット)を買う。ここのトラムは車両の曲線がとってもかわいい。それは地下鉄でもバスでも同じことで、新型車両はみんなデザインがいいのが特徴。ここで珍しい乗り物を発見した。トロリーバスだ。車両が新しい方がトロリーバスなので、あらたに導入しているようだ。同行のSさんは、始めて見るらしい。 
トロリーバス トロリーバスって見たことありますか。僕は、昔渋谷で乗りました。歳がバレる?続きを読む

ボルドーの架線のないトラム

ボルドーはトラムを一端廃止したのだが、90年末新たに復活させた。現在、最新式のLRTが4路線で活躍中。ここの大きな特徴は、架線をなくし、地上に埋め込まれたラインから電気を供給していること。触れても安全なシステムを開発。歴史的町並をスイスイと走る姿は、ストラスブールのそれを彷彿させる。
歴史保存地区を走る最新式トラム 

パリのトラム環状化計画

昨夜パリへ移動。こちらの自転車事情とトラムの進行状況を見学する。パリにトラムなんてあるの? なんて思われるかもしれないが、パリ近郊のサンドニに2路線敷設されている。今後これを延伸し、ゆくゆくはパリを一周する環状線にする計画らしい。サンドニとは、98年のW杯の時、日本が予選で戦った所。今日はこれからボルドーへ。最新式のLRTを導入してトラム化が進行中。その様子を見に行ってきます。

ハーグとロッテルダムへ

政治の中心地ハーグと産業都市ロッテルダムを見て回る。プランナーの角橋徹也さんがおっしゃっておられたように、鉄道に乗って10分も走ると草原・田園地帯になり、羊や牛が草を食んでいる風景が目に飛び込んでくる。運河や水路、貯水池が必ずセットになっているのもオランダの特徴だ。どんな小さな都市には、「行政の窓口とインフォメーションセンター、美術館が必ずあるよ」と角橋さんの言葉のとおり、分かりやすい場所にこれらが集まっているのにはさすがに感心させられた。住む場所、働き場所、文化の場所、三点が都市に必要な条件であると政策的に徹底させているのだという。一日雨降りのため、思うように撮影がすすまなかったのが心残りだったが、あらためてオランダの懐の深さを知った取材となった。

アムステルダム取材中

16日からアムステルダムに来ている。こっちの交通政策と土地利用について現地取材をするためだ。初日街をまわってみてたまげた。トラムとバスが毛細血管のように張り巡らされていて、運河にはボート(もっぱら観光用ではあるが)が行き来し、地下鉄が南北を貫き、そして道路には自転車、自転車、自転車!! 老いも若きも、男も女も、通勤通学に仕事にととにかく町中で自転車は大活躍だ。そんなに大きな都市ではないのに、これだけ公共交通が発達しているとクルマなど必要がないと思う。もちろん、こっちもクルマ社会であることは間違いなく、自家用車、商業者、タクシーと渋滞するほどではないにせよ、少なくはない。しかし、市民の足にクルマは必需品ではないことは間違いないだろう。そのためなのか、商業地域、業務地域、住居地域といったディストリクトがそれほど明確に分離されていない。どこにもオフィスがありショップがあり食べ物屋があり文化施設がありアパートがある。そして緑地も少なくない。これこそ、コンパクトシティのモデルなんじゃないかと思った。明日は、ユトレヒト近郊のサイクルシティ・ハウテンを取材する予定。

デジカメってやっぱりすごいかも

朝日新聞の松葉一清さんが11月5日付け夕刊で「デジタルカメラ最前線」というコラムをはじめたが、その1回目に紹介されたPECさんのフォトギャラリー
というのがすごかった。名古屋JRセントラルタワー夜景と題された作品で、名古屋駅の高層ホテルとその周辺を極端にあおりを効かせて撮影されたものだが、これって本当なの?と思わせるに十分な虚実皮膜の世界を作り出していたからだ。さっそくHPにいってみると、あるわあるわ、横浜ランドマークタワーから俯瞰した360度パノラマ、浜松町貿易センタービルから俯瞰した360度パノラマとか、さらにはCubic VRによる変幻自在のみなとみらい21の俯瞰360度パノラマなど。PECさんじつは岐阜大学の先生。その驚くべき画像は、市販のデジカメで撮影しデジタル加工して作り出したものという。いやはや、デジカメ恐るべし。そういえば、真言宗の僧侶梶井照陰さんの撮影した波の写真
も、デジタル処理によって可能になった自然/人工の世界だった。カメラによって視覚世界は拡張し変容した。そして、今、デジカメの一般化によって、視覚世界そのものが大きく変貌しようとしている。いかにも言い古された言い方だが、これらの写真を見ると、あえてこんな陳腐なことを言ってもみたくなるのだ。

『生きづらい〈私〉たち 心に穴があいている』

香山リカさんから『生きづらい〈私〉たち 心に穴があいている』(講談社現代新書)を贈呈していただいた。長い間現代新書といえば杉浦康平さんと決まっていたが、40周年を期にその装丁が中島英樹さんに変わった。その新刊の一冊。「「心に穴があいている」という感覚を抱え、自分の感情や思考の引き裂かれに苦しむ人、さらには穴があいているどころか、自分がいくつにもバラバラになり、「どれが本当の自分なのだろう」と苦しむ人について、「満たされない私、傷つきやすい私」「いくつもの私、本当の私」「最後の砦としてのからだ」という三つの柱を軸に、分析していく。これまで、心の相談役というような立場からの発言が多かったが、この本では精神科医という本業の立場に立って、現代の若者たちのこころに起っている問題を解き明かす。印象的だったのは、最終章で「偶然」性に自らを委ねることに、ひとつの救いがあるのではないかと示唆していることだ。たまたま、木田元さんの『偶然性と運命』(岩波新書)を読んで、「偶然」というものが時に「必然」に変わり、私たちの心を開くドアとなることがあることを知ったので、特にこの指摘に共感した。
生きづらい<私>たち 心に穴があいている

『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』を贈呈していただく

『談』の表紙に作品を提供してただいている岡崎乾二郎さんから絵本『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』(クレヨンハウス/2004)を贈呈していただいた。谷川俊太郎さんのあかちゃんから絵本の6。岡崎乾二郎さんがまず絵を描き、その絵を見て谷川俊太郎さんが文を書かれた。岡崎さんは、以前小学館から『れろれろくん』という絵本を上梓しているが、本格的な絵本に取り組まれたのは今回で二回目。「ぱぴぷぺぽ」というそれぞれの文字が、油絵の具で描かれた不思議な生きもの(?)とたわむれるように、あっちへいったり、こっちへいったり。繰り返しページをめくっていると、今まで耳にしたことのない音楽が聞こえてくる。絵本のかたちはとっているものの、これは21世紀のグラフィックスコアなのかもしれない。

「疾風迅雷」展と石毛直道講演会

昨日のつづき。
銀座グラフィック・ギャラリーで「杉浦康平さんの展覧会「疾風迅雷 雑誌デザインの半世紀」を見る。会場に入ると、『パイデイア』『エピステーメー』『遊』『銀花』などが並んでいる。『銀花』以外はほとんど所有している(別のBlogで以前に紹介ずみ)。偶然会場にいらしていたモリサワの池田さんに自慢した。巨大なエピステーメーの模型(実物よりはるかに大きいからモックアップとはいわないか)の展示が眼を惹いた。B1を見ると、『噂の真相』の休刊カウントダウンの表紙が順番に並んでいる。こうして系統づけて見直してみると、個人的には『噂の真相』が最も面白かったような気がした。杉浦さんのデザインは、社会やジャーナリズムといったものとの方がより共振するのではないか。ものすごいエネルギーがほとばしっているように見えたのだ。
夜は、塩事業センターの石毛直道講演会「塩味の民俗学…しょっぱいはおいしい」を聴講する。石毛先生とは、過去に、雪印の『SNOW』誌の連載企画で約3年近くお世話になり、また玉村豊男さんとのロング対談、さらには、『談』で樺山紘一さんとの対談、芳賀徹さんとの対談などにご参加いただいた。今回は、塩の味についてお話されるというので出向いたわけだ。
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